ホーバークラフトに乗るには?
みなさん、ホーバークラフトって乗ったことありますか??
もう、今は日本で運行している場所は残念ながらありません…。
ホーバークラフト自体を知らない方のために簡単にご説明いたします。
海面をすべるように進むボートでありますが、通常の船ではなく、ゴム製の浮袋のようなものに空気を入れつづけて浮き続け、プロペラの風で推進力を得て進む高速船です。
スクリュー等があるものではないので、ゴム製の浮袋より、そのまま海から上がり、陸地でも進める乗り物です。
速度は、約時速80キロメートル程度の速さで運行していたと記憶しています。
昔は、先日廃止となってしまった宇高連絡船(岡山と香川高松)が1時間かかったところを、23分で運行しておりましたが1988年4月で運行を停止しています。
色は緑色のラインとなっていて、瀬戸内海の海と島々を彩るホーバークラフトでした。
大分で滑走していた時代
そして、唯一最後まで残っていたのが、大分市内から大分空港への航路があり赤色のホーバークラフトがありました。
バスで大分市内間を約1時間30分で結んでいたのを45分前後程度で運行しておりました。
当時のお値段は片道1550円だったと記憶しています。
バスが約半分の料金であったのに対して、時間の短縮が出来るちょっとした高速船でありました。大分空港間のアクセスとしてこのホーバークラフトがあったのですが、実は少々不便な点がありました。
それは、大分市内の到着する港が少々離れた場所なので、どうしてもJR大分駅からタクシーか、バスで結構な距離を行くしかないのです。
せっかく早く時間短縮出来るのに、これではそこからの移動の時間が必要となり、大きなメリットが出せなかったのではないかと感じていました。
どうしても、ホーバーの特性上、海から滑りあがる港がないといけないので、その場所が離れていたという事なのでしょう。
これが、大分駅近くであれば絶対に利用者がかなり増えるでしょうと思っていた方も多かったと思います。
さて、ホーバークラフトは、プロペラで推進するので、ちょっと面白い動きをして進みます。
大分空港側では、空港乗り場から海までS字の道があり、そこまでの移動が面白い動きをするのです。
まず、エンジン始動にて浮き上がります。
その後、前進するプロペラの推進力にて前に進むのですが、左に曲がる際には、船の後部を大きく右にふり横滑りしながら左に進みます。
次に右にカーブするのですが、今度は、船の後部を大きく180度左にふり、右に向いたまま横滑りをしながら右に進む動きをしますので、とても珍しい動きをする乗り物でした。
あとは、海に入ってからしぶきを上げ、全速力にて海面を滑りながら進みます。
滑りながら進むイメージですが、実際はあまりクッション性は無かったと思います。
かなり、海の波のダメージを受けて、音も大きく、静かに動く乗り物ではないので、静かに寝る事が出来るようなイメージではありませんでしたね。
しかし、経営不振にて2009年10月末をもって運行を終了し、日本国内の全てのホーバークラフトによる旅客定期路線はなくなりました。
じゃあ、どこに行けば乗れるの??ですよね。
今は、世界で唯一の旅客定期路線が1つ残っています!
世界唯一のホーバークラフト
お国は、イギリス。
ポーツマス海岸の駅前からワイト島への連絡用にホーバートラベル社が運航する便で、グリフォン社建設の12000TD型艇により現在も旅客輸送を続けているそうです。(ウィキペディアより)
どうしても生きている間にこのホーバークラフトに是非乗りたいという方は、
早速イギリスへ出発しましょう!
そんな、今の状況下、簡単にイギリスまで行けないよ!っていう方に、今後の可能性として情報を集めました。
復活祭
日本、すなわち東洋唯一のホーバークラフトが乗れる場所が2020年11月に決まったそうです!!
先日、来る2023年より大分空港航路での復活が決定したそうです。
あの大分空港から大分市内にあったホーバークラフトの復活です。
そう、世界で2か所目となる、東洋ではここしかない、貴重な場所となります。
地図をみて頂けると良くわかりますが、大分空港と大分市内間は、別府湾があり、陸地の移動には大きく別府湾を大回りしなくてはたどり着かない不便な地形をしています。
そのため、バス移動では1時間30分かかるため、とても不満が多いのも現状です。
別府温泉に行くには、バスが便利とは思いますが、旅行者には是非ホーバークラフトに乗りたいという人も多いと思いますので、別府温泉経由のホーバークラフトにするのも世界からの旅行者も考えると良いかも知れませんね。
2020年11月に第一交通産業と協定を結び、船体はイギリスからグリフォン社建造の3艇を新規に導入。大分市内の乗り場は、以前とは違う最寄りのJR駅から近い西大分に設けられるそうです!
とても楽しみですね。今後の状況をウォッチして、また共有いたします。
↓大分市街側の港(旧港)